足の裏
足の裏の特徴をご存知ですか?
足の裏は一日で約コップ一杯分の汗をかくと言われています。
なぜなら足の裏の皮膚は「汗腺」がとても多いのです。
1㎠あたりの汗腺の数は、
< 背中60個/1㎠ ・ 首 170個/㎠ ・ 足の裏 370個/1㎠ >と、ダントツで足の裏が一番多いのです。
しかし、これだけ汗をかくのになぜ乾燥し、カサカサになるのでしょうか?
それは、「皮脂腺」がないからです!
お顔で例えると、お肌が乾燥すると潤いを護ろうと皮脂が出てきてテカテカしますよね。しかし、足の裏は皮脂腺がないので皮脂を出して潤いを護ることができないのです。
そして、もう1つ足の裏にないもの・・・それは「毛」です。
足の裏の皮膚は他の皮膚の20倍の厚さがあります。
ターンオーバーが他の皮膚より早く進むので角質が溜まりやすのですが、足の裏の構造上古い角質が剥がれ落ちにくいため分厚くなってしまいます。
土踏まずの部分は角質が少なく皮下静脈が浮き出ています。しかし、踵や母趾球、足の外縁は特に角質化が進んで分厚くなります。
歩き方や足に合っていない靴を履くことによって、足の裏や指に摩擦や圧迫が生じて、保護作用が働き、その部分を護ろうと角質が分厚くなるのです。(→ タコ・魚の目)その溜まった古い角質が足の臭いの原因になるのです!!
乳幼児の足の裏
乳幼児の足の裏は、ぷくぷくしています。
足の裏の脂肪組織が保護と衝撃吸収のため非常に多く、土踏まずの部分は特に厚い脂肪層になっています。これは、「自然の中敷き」とも呼ばれています。
外から見ると、まるで土踏まずがないかの様に見えて「偏平足」と間違われやすいですが、このぷくぷく感は、成長と共に脂肪組織が変化して全体的に減少していきます。
しかし、とても勘違いされやすいのですが、子供の足は成人の足を小さくしたものではありません!!
生後6か月の赤ちゃんの足をX線で写してみると、隙間だらけに見えるのですが、主に軟骨でできているのでX線には写りませんが、骨と骨の隙間は軟骨で埋まっているのです。
軟骨の足は例えると、生タコのようなもので、安定感もなければ外的要因により影響を受けやすいので、足の基礎を作るために特に慎重な靴選びが必要です。